インタビュー

インターンシップ生インタビューVol.2

インタビュー

2018.02.22

大川印刷では社会・環境問題の解決や地域貢献を通じた実践型インターンシップをしたい学生の受け入れを行っています。今回は公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC)様と連携している台湾国際企業人材育成センター(ITI)の研修生として弊社で実習をしている陳煕(チン・キ)さんに弊社でのインターンシップで学んだことについて話していただきました。

―今回はインタビューにご協力ありがとうございます。さっそくですが、まずは自己紹介をお願いします。

陳:名前は陳煕です。名前の意味は英語で「Shine(輝く)」なので、「シャン」とも呼ばれています。出身は台湾の台北です。学生時代は法律について学び、卒業後は政治関係のPR活動の仕事をしていました。趣味は読書で、探偵小説が好きです。好きな作家は松本清張です。

台湾からの研修生の陳さん

―研修前は台湾で仕事をされていたのですね。日本の作家も好きということですが、なぜITIで学び、日本でインターンシップをしようと考えたのですか?

陳:シンプルに日本が好きだからです。好きになったきっかけは、小さい頃に家族で日本に来た際、日本のきれいな街並みや文化に触れた時の感動が忘れられなかったという経験です。その時の私は日本語が話せなくて、日本の人とコミュニケーションが取れなかったことから、日本語を学びたいと考えるようになりました。
大学時代は「将来は弁護士になりたい」と考えていたのですが、前の仕事で法律や政治に関わる難しさを知り、自分が描いていた仕事とのギャップを感じました。そこで、ITIで2年間日本語とビジネスについて学んで、「まずは日本で働く経験をしたい」と考え、インターンシップをすることにしました。

―日本が好きという気持ちがあったというのが大きな理由なのですね。ITIではどのようなこと学ぶのでしょうか?

陳:ITIというのは、英語ではInternational Trade Institute、日本語では国際企業人材育成センターというところです。国際企業人材を育成するために台湾貿易センターが運営している公的な機関です。ここではゼロから日本語を学ぶことができます。1年目は日本語を学んで、2年目は日本でインターンシップをします。今、私は2年生ですので、インターンシップが終わり、台湾に戻りましたら、2018年6月で卒業します。
ITIでは毎日4時間の授業と4時間の自習、合計8時間は日本語の勉強をしていました。私はたくさん日本語を勉強して、1年半で日本語を母語としない外国人が受験する日本語能力試験で一番難しい「N1」(生活における日本語を十分に理解している)という資格を取得することができました。

―1年半で最難関の試験をクリアするなんてすごいですね!努力の賜物だと思います!次の質問ですが、どうして大川印刷を実習先にしたのしょうか?

陳:前の仕事は政治関係のポスター、チラシ、雑誌の編集をする、いわゆる広告関係の仕事でした。そのため、私はメディアというものがどのような過程でできるのかを理解したいと思いました。また、日本の広告・印刷業は世界的にも有名でもあるからです。
これから日本で働く上で、先進的な技術を持つ日本の印刷や広告についても学びたいと考え、大川印刷を実習先に選びました。

―実際にインターンシップ業務を通してどんなことを学びましたか?

陳:電話応対が思うようにできなかったり、本社研修では印刷物が重くて持ち上げるのが大変でしたが、逆にどれもやりがいある仕事でした。なので、とにかく自分からチャレンジして仕事をすることが大切だと感じました。日本は台湾に比べて仕事に対してすごくまじめに取り組んでいるので、しっかり見習わないといけないと思ったからです。
また、他社で営業同行や事務作業をしている研修生と違って、社長同行も多く、利益追求だけではない、環境や社会課題に取り組む人たちに多く出会うことができました。特にNPO法人FDAの成澤様の話を聞いた時は、自身の視覚障がいの経験から「障がい者が働けるやさしい社会を創るために、障がい者の雇用機会を作る」活動しているというのが心に残りました。台湾では障がい者雇用は少ないのが現状なので、驚きでした。

大川社長のセミナーに同行

―大川社長との同行で色々な出会いがあったのですね。普段はなかなかできない貴重な経験だと思います。インターンをする前と後ではどのような変化がありましたか?

陳:印刷物をただ作るだけではなく、環境に配慮した取り組みをしているということがわかりました。環境に興味はありましたが、大川印刷ではSDGs(持続可能な開発目標)というさらに大きな目標を掲げて取り組んでいる所にびっくりしました。実際に社長同行を通じてSDGsに関する取り組みについてたくさん学ぶことができました。セミナーに参加した時にも今の企業はCSR(企業の社会的責任)やCSV(共有価値の創造)を果たすだけではなく、SDGsのもとで本業を通じた社会貢献をしていくように変わっていることに気づきました。いくら国際連合で採択されたとはいえ、台湾ではSDGsはまだあまり知られていませんし、私は大川印刷に入って初めて知りました。現在、私はこれを子どもたちに伝えていくための冊子を作りたいと考え、製作にチャレンジしています。

―陳さんにとってSDGs は今回の一番の大きな学びかもしれませんね。SDGs に取り組む企業で働く中で、特に「これは良い取り組みだな。」と思ったことはなんでしょうか?

陳:「ありがとうカード」です。
これはすごく素敵な取り組みだと思います。従業員さん同士でどんなに小さなことでもこのカードに書いて感謝し合って、仲間を大事にし合っているところがとてもいいなと思います。私も、もらった時はびっくりして嬉しくなりました。台湾では味わえないことなので、とても新鮮でした。こういう取り組みがあるからこそ、働きがいが生まれて、長く続く会社ができるのだと感じました。

陳さんお気に入りの「ありがとうカード」

―「ありがとうカード」の取り組みをそう言っていただけるとうれしいです。最後にぜひ、次のインターン生に向けて一言メッセージをお願いします!

陳:私は海外からのインターンシップ生ですが、海外の人でも日本の人でも大川印刷ではSDGsや環境課題に対して一生懸命取り組む人たちと仕事をすることができます。難しいこともあるかと思いますが、チャレンジすることが学ぶことのはじまりですので、ぜひ頑張ってください!

インターンシップを通じて多くの人と出会い、様々な価値観に触れ、多くの学びと経験を得たことを話してくれた陳さん。
どんな仕事でも興味を持って果敢にチャレンジしていく姿は、きっとこれからも国内外を問わず、活躍してくれる大切な人財になってくれるでしょう。
大川印刷のインターンシップでは、実際に起きている社会問題を仲間と一緒に考えて、本業通じた社会貢献で解決していく経験ができます。SDGs、CSR、環境問題に配慮したモノづくりに興味ある方はぜひ弊社までお問い合わせください!

Interviewer:泉 光太郎

Photo:今井 俊志

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