こんにちは。絵本大好き、スワンパーズの波多野です。6月15日は父の日。今月は父の日にまつわる絵本を自宅蔵書からセレクトしてみました。with GREEN PRINTINGにお立ち寄りの際はぜひお手に取り読んでみてくださいね。
オススメは「オニのサラリーマン」(富安陽子 文、大島妙子 絵、福音館書店)。
「わし、おにでんねん。すんまへん」関西弁の主人公は地獄努勤めのサラリーマン「オニガワラケン」。愛妻弁当と金棒を持ち今日もバスで出勤!地獄についたら閻魔大王から仕事が命じられ…。日々の仕事に愚痴もこぼしつつも、人間と同じような暮らしにすがすがしい笑いと共感を誘います。
「オニのサラリーマン」はシリーズ化されていて、他にも「しゅっちょうはつらいよ」「じごくの盆やすみ」「じごくごくらく運動会」「じごくのしんにゅうしゃいん」の4作があります。どれも独特の関西弁のリズムで我が家の子どもたちも大好きなシリーズです。
もう1作は、「はつてんじん」(川端誠 作、絵 クレヨンハウス)。
落語作品でも有名な初天神が絵本でも読めて子どもたちでも楽しめます。新年に天神さまにお参りに行く父と息子「きんぼう」のお話。屋台でおねだりばかりするきんぼうと父とのやりとりがおもしろおかしく描かれています。
「だからきんぼうは連れてくるんじゃなかった」と言う父ですが、最後の最後には…。我が家の息子もまるで「きんぼう」で、おねだりばかりするのですが、そういう場面では「だから連れてくるんじゃなかった」と言い、親子で笑うことが多いです。この落語シリーズ他にも「めぐろのさんま」「たがや」「じゅげむ」などなど。子どもの落語の入門にもぴったりです。
その他の展示絵本:
●「うさこちゃんとどうぶつえん」(ディック・ブルーナ 作 福音館書店)
お父さんとうさこちゃんが動物園に行くお話です。大きくなった子も大好き、ほっこりします。
●「もりのなか 」(エッソ作 福音館書店)
主人公が森の中で動物たちに次々会って…。最後に登場するお父さんですが、子どもとも掛け合いが余韻となりますね。
●「スモールさんはおとうさん」 ロイス・レンスキー 作 福音館書店)
たくさんの仕事をするスモールさんシリーズ。こちらは仕事人ではなくお父さんになっています。
●「おとうさんがおとうさんになった日」(長野ヒデ子 作 童心社)
赤ちゃんが生まれた日からお父さんが生まれ、お父さんになっていくお話です。
●「あそぼう あそぼう おとうさん」(浜田桂子 作 福音館書店)
お父さんにしかできない遊びを子どもとしていくアイディア集。
●「ねずみのとうさん アナトール」(イブ・タイタス 作、童話館出版)
家族と暮らすねずみの父さんアナトールが、人間に嫌われず人間社会に役に立つよう隠れて仕事を始めます。