やっているかのように見せかける「SDGsウォッシング」に対し今から注意を

2018.06.30

皆さんは「グリーンウォッシング」という言葉をご存じだろうか。

環境関係の仕事に携わっている人の間でしかあまり聞かない言葉だが、どのような意味かというと以下のような意味だ。

グリーンウォッシング(greenwashing)は、環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境訴求を表す。 安価な”漆喰・上辺を取り繕う”という意味の英語「ホワイトウォッシング」とグリーン(環境に配慮した)とを合わせた造語である。(中略)上辺だけで環境に取り組んでいる企業などをグリーンウォッシュ企業などと呼ぶ場合もある。ウィキペディアより

巷ではSDGsの認知度はまだこれからと言われているが、一方で今、正に「SDGsウォッシング」が始まろうとしている。SDGs、日本企業は「これから」 シンクタンク初調査(朝日新聞デジタル)

昨日、あるコンサルタントの方が相談に乗って欲しいと弊社に見えられた。

話を聴くとコンサル依頼先から「SDGSで自社だけが儲かるような指導をして欲しい」と頼まれたそうだ。

どうしたらよいか?と質問された。

そんなのは簡単だ。

「そもそもそのような考え方自体が『だれ一人取り残さない』というSDGsの基本理念から外れているからお断りします、でいいでしょ。」と伝えた。

私には今思い出しても嫌な思い出がある。

20代後半、環境経営にシフトし、まずは印刷物に使う紙について再生紙の使用を一所懸命やっていた。

そんな時、当時40~50代の同業の先輩に言われた。

「バカだね、大川は。R100ってマークつけとけば、客なんかわかんねぇのに。」

とても不快に思うと共に情けなくて悲しくなった。

そしてその後2008年古紙偽装問題が発覚し、国内のほとんどの大手製紙メーカーで再生紙の偽装が行なわれていたことが明るみに出た。

製紙業界の姿勢が正されるとともに、印刷業界でもコンプライアンスについての意識変化へとつながった。

そして次はCSRについて。

CSRか話題になっていくにつれ、世の中ではこんなやりとりが進んでいったと思う。

「なんだそのローマ字3文字は!?よくわからない。」から始まり・・・

「CSRは儲かりまっか?」

「入札条件になった、我が社でもCSRだ、CSRをやれ」・・・

「CSRのためにCSRをやる」といった具合だ。

SDGsも同じような道を辿るのか?

勘のいい方はもうお分かりだろう。

そう、あのSDGsのかわいらしいアイコンをパンフレットやホームページに載せておけば、あるいはSDGsのロゴのバッジをつけていれば、SDGsのやっているように装うことはできる。

「SDGsウォッシング」だ。

だからこそ、本質を見極める目が重要となってくる。

そうしなければ真のパートナーシップは期待できない。

ではどうしたらよいのか?これはまた別の機会にするとしよう。

早くも「SDGsのためのSDGs」が頭を出してきている。

自社の取り組みにも常に注意を払いつつ、「SDGsウォッシング」に注意が必要だ。

おわり

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