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徳性寺ギタープロジェクト

時を経ても癒えることのない人々の記憶。そして、現在も被災地で復興⽀支援に尽力されている皆様の志を一人でも多くの人に伝えたい。本プロジェクトは、東日本大震災の津波で浸水・倒壊した、宮城県南三陸町の「徳性寺」の柱をギターに再生し、音楽活動を通じて震災の記憶を語り継いでいくプロジェクトです。

音楽を通じて東日本大震災の記憶を伝えたい

2012年夏、徳性寺の本堂を支え、人々の想いを歴史とともに見守り続けてきた貴重な杉の柱が瓦礫ともに撤去されようとしていました。この貴重な柱を何とか後世に残す事ができないか…。
石巻市で被災地⽀支援に取り組むNPO法人メディアージ代表 大矢中子様よりご相談をいただいた弊社社長大川哲郎は、著名な音楽家※の逸話をヒントにこの柱をギターに再生することを思い立ちました。
そして、同じく被災地の支援活動つなげるつたえるプロジェクト代表 木村ゆかり様、ギター製作会社経営の経験を持つ椎野正兵衛商店代表取締役 椎野秀聰様に協力を仰ぎ、プロジェクトを発足。関係者のご協力のもと寺田楽器蟹江工場にてギターの制作が始まりました。

※マディ・ウォーターズ
(1915年4月4日-1983年4月30日)
ブルースの父とよばれる米国のシンガーでありギタリスト。朽ち果てた生家の木材をギターに再生したエピソードが知られる。

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倒壊した徳性寺の本堂

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運び出された柱
切り出された当時すでに500年の樹齢が刻まれ、徳性寺29代目のご住職にいたる現在まで人々の歴史を見守ってきた貴重な柱です。

困難を乗り越えて

いまだ復旧されない道を迂回しながらようやく柱10本を運び出したものの、使用できたのはわずか2本。そして、虫⾷食いや釘を取り除く根気のいる作業…….。
さらに、針葉樹(通常、ギターのボディに使用されるのは広葉樹)の柱は、油分も少なく、ひび割れやすいので、切り出しや接着は困難を極めました。
「特別なギターをつくりたい」。寺田楽器蟹江工場の皆様のご尽力により、皆の想いが4本のエレキギターとなって結実したのは、プロジェクト発足の1年後(通常であれば3ヶ月)のことでした。

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パーツに切り出される柱

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寺田楽器蟹江工場(愛知県名古屋市)の皆様

想いをつなぐ

完成したギターは2013年、3月3日(日)福島県で行われた「東北復興ソーシャルビジネス プロジェクトメッセ」で初公開され、その後、8月30日(土)徳性寺にて供養・奉納されました。プロジェクトから生まれた曲「柱の詩(うた)」も社会貢献バンド「O'z」により披露され、9月11日(水)にはFM横浜でもオンエアされました。
また、徳性寺ギターは椎野正兵衛商店 椎野秀聰社長を通じ、音楽イベントで来日されていたEARTH,WIND&FIREのギタリストお二人にも贈呈され、世界へとそれぞれ活動の場を広げています。

完成したギターは不思議なことに、新しいギターにはない年月を経たような響きがします。
その音色を一人でも多くの方にその想いとともに届けたい。私たちはこれからも印刷会社の多様なネットワークを生かし、人々の想いを「紙以外の“カタチ”」に表現し、社会に貢献していきたいと考えています。

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完成したギター

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メッセージ

椎野秀聰さま
徳性寺ギターの製作は特別なものづくりでした。500年前に切られた木材は、数々の地震と津波を経験し、その地域で様々な光景を見てきたことと思います。私はそのような材料を使い、プロの演奏にも満足して使える本物の楽器作りをしたいと考えました。プロに使い続けてもらえること。それこそが震災の記憶を後世に伝えて行くことになるからです。出来栄えにも満足しています。多くの人がこのギターの音色で、安らぎと希望を感じてくれることを願っています。
辻住職
尊い仏縁により、本堂の柱がギターとなり人々の心をホッとさせる音、人々が向き合い、支え合い、助け合えば大きな供養になると信じております。又、この大切な「縁」を大事に布教に活かしていきます。
本当にありがとうございました。合掌。
                      
大川哲郎
その土地の数多くの歴史を見守ってきた柱、そして多くの人々の想いが詰まった柱。そんな柱とその記憶を、これから生まれてくる震災を知らない子供たちにも伝えて行くことができるように、という想いで多くの方々の協力の下、ギターを作って頂きました。報道されない被災地域に対しても、少しでも多くの人々の支援の輪が拡がることを願っています。

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左:椎野正兵衛商店、横浜シルクで制作されたヘッドカバー
右:徳性寺の名が入ったヘッド

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辻住職を囲んで。O'zのメンバー

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「柱の詩」作曲:ヒバゴン多賀谷様、作詞:ヒバゴン多賀谷様、歌手サラ・レクター様)